「みみをすますように」展

7月某日。私は毎度おなじみ兵庫県立美術館へ来ていた。私が行きたがる展覧会の7割は兵庫県立美術館で開催されているのでは？と思いたくなるほど、この美術館とは縁がある（気がする）。

当初は8月頃にゆっくり行こうと考えていたのだが、酒井駒子さんのサイン会（抽選）があると知り、いそいそと申し込む。

てっきりネットから応募するのかと思いきや、まさかの往復はがきでの応募。人生初の往復はがき。書き方が分からず、Google先生のお世話になる。

結果、見事【当選】。（会場で当選ハガキを回収されたので、事前に写真を撮らなかったことを後悔）

人生初のサイン会に緊張しつつ、当日は集合時間の一時間前に無事会場へ到着。道中、何度も何度も当選ハガキと前売り券とサインしてもらえる図録を忘れて来ていないか、かばんの中を見返した。

駅から会場まで少し歩くので、ちょっと歩いただけで汗だくに。

事前に「書いてほしい名前」の欄があり、そこに記入した名前をサイン本に書いてくださるとのことで、これは結構イベント前日まで悩んだ。本名で行くか、あだ名で行くべきか。本名でもフルネームなのか名前だけなのか。それは漢字なのかローマ字なのか、平仮名カタカナ………迷い始めたらキリがなかったが、結局名前のみ（漢字）で書いてもらうことにした。

思ったよりも写真撮影OKなコーナーが多くてよかった。

酒井駒子さんの作品を読めるコーナーがあり、まだ読んだことがなかった作品を読むいい機会になった。椅子に座ってめちゃくちゃ真剣に読んだ（笑）

ポストカードを大量買い。レジのスタッフさん一人体制なのに爆買いしてすみません…。私の後ろに並んでた人もごめんなさい。先日IKEAでマグネットボードを買ったので今マグネットとそこに貼って飾るポストカード収集がマイブームなもので。

マステは未使用のマステが家にいっぱいあるからこれ以上マステはいらない……と呪文のように自分に言い聞かせながらマスキングテープコーナーを見ないようにする。（でも一番いいなと思った種類のマステは品切れだった）（しっかり見てる）

そのあと難波に戻ってかなり遅めの昼ごはん兼、早めの晩ごはんを食べる。お気に入りのお店のエビマヨチリが食べたくて。爆速で食べ終えた。

帰りに書店へ寄ると酒井駒子ポストカードブックがお店の目立つところに陳列されていた。ほんの数時間前にポストカードを爆買いしたのにも関わらず、まだポストカードを欲している自分に若干呆れつつ、「ここまで来たら、せっかくなので買うべき」という私の中の悪魔が囁き、レジへ直行……のはずが、レジの前に偶然私が幼少の頃より大好きな絵本、「こんとあき」のグッズが小さく並んでいるのを発見。懐かしくなって思わず絵本の方を手にとりかけたが、心を鬼にして絵本の隣に置いてあった、こんのアクリルキーホルダーを手にとった。

（アクキーならかさばらないし、飾れるし…）

そんな一種のお買い物ハイ状態のまま会計を済ませると、特典の「こんとあきポストカード」が貰えた。まさかのポストカードふたたびゲット。

気持ちはホクホクのまま帰宅し、サイン本を丁重に本棚へと戻した。